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  • 2019年10月7日
  • 読了時間: 3分

更新日:2019年10月11日


 10月6日、第39回大野剣友会錬成大会が行われました。ふだんはなかなか稽古に顔を出せない珍しいメンバーの出場もあって、大会は大いに盛り上がりました。

 大会のクライマックスは、なんといっても個人戦・中学生の部。まずくじ引きで、出場者はAとBの2ブロックに分けられました。このうちAブロックは、いわゆる「死のブロック」。先の市民大会で準優勝を果たした下貝塚中学校で大将を務めたM山くん(2年)と、副将のY野くん(2年)、そして夏に引退した元キャプテンのM丸くん(3年)。このハイレベルなAブロックを抜け出したのはM丸くん。先輩の意地を見せての勝ち上がりでした。

 一方のBブロックは、1年生のK取くんに、夏に引退したS木さん(3年)、そして2年生のA羽根さん。Aブロックに比べると、どこか牧歌的な空気さえただよう、このブロックを勝ち上がったのはA羽根さんでした。A羽根さんは、下貝塚中学校の現キャプテン。つまり中学の部の決勝は、はからずも下貝塚中学校新旧キャプテン対決となったのでした。

 とはいえ、A羽根さんは女子。しかも実力では明らかにM丸くんの方が上です。決勝戦、「はじめ」の声がかかると同時に積極的に攻めるA羽根さんに対し、M丸くんはその動きをじっくりと見極め、打突をことごとく封じます。これはM丸くんのいつものペース。この時点で、M丸くんの実力を知る人の多くは「M丸優勝」をイメージしたことでしょう。

 試合時間が後半に入ったころのことでした。A羽根さんが連続攻撃をしかけます。打突して、すぐに引き面。これもM丸くんは一つ一つ、丁寧にさばきました。間合いが広がります。この間合いは、安全な間合い。おそらくはそう思ったM丸くんが中段にゆっくりと構えなおそうとした瞬間でした。その遠間から、A羽根さんが面に飛んだのです。これをM丸くん、中段に構えようとした竹刀をすかさず無駄なく上に上げて中心を防ごうとしました。ところがところが! M丸くんのこの動きを読んでいたのか、A羽根さんは、M丸くんの面の中心より、わずかに左を狙っていたのです! M丸くんが正確に面を防いだと思われた直後、A羽根さんの剣先は、その防御をわずかにかわして、M丸くんの左面をとらえていました。「パコーン!」と、乾いた音が会場に鳴り響きます。三人の審判の旗が一斉にあがりました。「面あり!」。その後、M丸くんは一本取り返そうと攻めまくりました。この攻めをくらったら、ふつうは守りに入りがち。ところが、A羽根さんは守りではなく攻めを選択。攻め合いながら、そのまま時間となって、A羽根さんの優勝が決まりました。

 なぜA羽根さんはM丸くんい勝てたのか。実はA羽根さん、ここ1年ほどで自分の剣道のスタイルをかなり大きく変えていました。戦術の基本は攻めて打っての連続攻撃。しかしよく見ると、相手の攻撃のさばき方が、かつてと違っていました。まるで、数年前に強豪中村学園の大将として全国制覇を成し遂げ、高校生でありながら世界選手権で3位に入賞した妹尾選手のような竹刀捌き。相手の攻撃を完全に無力化した上で攻め続ける。左拳の位置がやや高どまりしているものの、それはまさに「勝つためのスタイル」。彼女のたゆまぬ稽古と勝利への強い思いが、そのスタイルを作り上げ、今回の優勝を手繰り寄せたとも言えます。その意味ではこの優勝、単なる偶然ではありません。

 とは言っても、やはり実力の差はありました。だからこの試合は「試合はやってみないと分からない」ということを痛感させてくれる、有意義な一戦でもありました。

 ちなみにA羽根さんはこの日、団体戦でも優勝して2冠を達成。というわけで今大会のMVPは、当ホームページの独断でA羽根さんに決定しました。おめでとうございまーす!

 全体としても大いに盛り上がった今年の錬成大会。来年は40周年の記念大会となります。この記事をご覧になっている大野剣友会OB・OGのみなさん! ご参加、ご観覧をお待ちしています! 来年の錬成大会にぜひ足をお運びください! そして大野剣友会40周年を、いっしょに祝おうではありませんか!













 
  • 2019年9月17日
  • 読了時間: 2分



 9月1日、浦安市総合体育館で行われた第3回シニア大会。その65歳以上の部で、いつも大野剣で指導をいただいている高中俊介先生が、3位に入賞されました。めでたい! パチパチパチパチ!(写真は今年の合宿での高中先生)。そこで今回は高中先生にインタビュー。試合の様子などを、いろいろ教えていただきました。 9月1日、浦安市総合体育館で行われた第3回シニア大会。その65歳以上の部で、いつも大野剣で指導をいただいている高中俊介先生が、3位を果たしました。めでたい! パチパチパチパチ!(写真は今年の合宿での高中先生)。そこで今回は高中先生にインタビュー。試合の様子などを、いろいろ教えていただきました。

Q.「入賞おめでとうございます」

高中「ありがとうございます」

Q.「準々決勝まで、面、小手、胴と技を駆使して勝ち進まれたのですね」

高中「ええ、たまたまそうなったというのか。準々決勝では延長までもつれまして、ようやく面を頂戴しました」

Q.「そして準決勝です」

高中「はい。私の準決勝の試合の前に、向こうの山のブロックの準決勝が終わっていてね。そこで決勝に勝ち上がったのが、去年の優勝者で。それを見て、『よし、決勝ではこうやって』なんて先走ったことを考えてしまって。そうしたら、その手前の準決勝のお相手に、ぽんぽんと2本とられて、足元をすくわれてしまいました。もちろん準決勝のお相手も強かったから力負けなんですけれども。しかし、それ以前に自分の心の状態が、ちょっとね。いくつになっても難しいものです、剣道は。でも、これも勉強です」

Q.「試合後、誰かに何か声をかけられましたか?」

高中「ええ。市川市剣道連盟の前会長の高橋先生なんかに。高橋先生には試合前に『がんばれ』とか『チャンスだぞ』とか叱咤激励をいただく代わりに『ケガのないように、ね。あと、楽しんで』と言われていました。その部分は果たせたかなと思います。ケガもしませんでしたし、何より楽しみましたから」

Q.「あらためて、今回の大会に参加した感想をお願いします」

高中「私、若い時分にね、上の先生から、こんな話を伺ったことがあるんです。『試合1回は稽古10回に等しい』と。その通りだと思います。いつもの稽古とは緊張感が違う。観衆の目もある。その中で立ち合いをするわけですから、試合はやっぱり、勉強になりますよ。来年のシニア大会も、機会があれば、また参加してみたいですね」

 3位入賞の商品は「サトウのごはん」。でも高中先生が本当に目指していたのは、商品でも表彰状でもなく、剣道人としての自らの向上でした。

 70歳近くなられても今なお挑戦をやめない先生の向上心に脱帽です。あらためまして、シニア大会3位入賞、ほんとうにおめでとうございました。

 



 

更新日:2019年9月10日

 9月8日、関東直撃の台風15号が迫る国府台体育館で快挙が達成されました。市川市民剣道大会、中学男子団体の部で、大野剣のM山くん・Y野くんが大将・副将を務める下貝塚中学校が、強豪を押さえて準優勝を果たしたのです! めでたい! パチパチパチパチ! (下の写真は、団体戦の出番を待つふたり。左が大将M山くん、真ん中が副将Y野くん。戦況を見つめています)

 思い返せば1年ほど前、まだ中学1年生だったM山くんは「最近、スランプなんです」ともらしていました。なかなか勝ち星に恵まれず、自らの弱点と格闘していました。あれから1年。彼は見事に復活、瞬発力と反射神経に技を上乗せして、下貝塚中学校の大将を務めるまでに成長しました。その陰にどれだけの努力があったことでしょう。

 Y野くんについては先日のブログでご紹介した通り、昇段審査で、その長身から繰り出すのびのある面打ちを見せつけたばかり。でも彼にもまた、苦闘と創意工夫の歴史が、きっとあったに違いないのです。

 そんな二人が力を発揮すれば、きっと良い結果に結びつくだろうな……とは思っていました。が、それは相手もあること。勝ちぬくってたやすいことではありません。だから、彼らが現実に準優勝をもぎ取ったというのは、まさに快挙でした。

 快挙を達成した彼らを誇りに思うと同時に、その健闘に、心から拍手を送りたいと思います。おめでとう! これからももっと上を目指して、がんばってくださいね!

 小学生の部では2年生のE田くん、E藤くんが公式戦デビューを飾りました。また3年生のF原くんが初勝利を手にすることに成功しました。(下の写真の、手前赤がE田くん。初太刀の面を放った瞬間です)。とはいうものの、小学生メンバーはみんな、緒戦で敗退。勝ち負けがすべてではないけれど、負けるのは悔しい。できれば勝ちたいですよね。

 今シーズンの大会はまだまだ続きます。小学生のみんな、前を向こう! 勝利をめざしてがんばろう! がんばってればいいことあるって、先輩たちが教えてくれたんですから! 

 え? もともとの才能が違う? いえ、そんなことないんですよ。M山くんは、小学校の4年、5年くらいまで、今のマッチョな体からは想像できないほど食が細く、いわゆる「ひ弱な」子どもで、「大丈夫?」とみんなに心配されてしまうほどでした。また矢野君は、今のように、目立つほどの長身ではありませんでした。おっとりな雰囲気そのままの、のんびり屋の小学生剣士で、いつも相手に先手を取られていました。ふたりとも、勝ちまくっていた剣士では決してなかった。むしろ、負けることの方が多かった。大野剣、島田門下ですから基本はできていましたが、試合では苦労していた剣士なのです。そう、今日の大野剣の小学生のみんなと同じように。

 そんな彼らが今日、努力と成長と勝利で、背中を見せてくれたのですよ。その背中を追いかけよう!がんばればいいことある! 小学生のみんな、君たちの未来は、明るいのだ!




 
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