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  • 2017年1月30日
  • 読了時間: 3分


2017年1月29日、新浜小学校で開催された第16回剣道オープン錬成大会で、大野剣友会の新たな仲間がさわやかにデビューを飾りました。その仲間とは近江谷洸介さん、20歳です。

小学校から剣道を始め、中学校の途中まで剣道をつづけていた近江谷さん。自らが追い求める理想すなわち正しく美しい剣道と現実のギャップに悩んで、一時期は剣道を離れ、バトミントンに熱中しました。しかし、昔感じた剣道の面白さは忘れがたく、昨年、我が大野剣に参画して、剣道を再開したのでした。まだ社会人1年目、仕事が忙しく、なかなか稽古に参加できない日々。そんな中での今回のデビュー戦。約7年ぶりの試合、けいこ不足もあって、結果については決して本人の納得いくものではありませんでした。しかし、近江谷さんは言います。

「とにかくいろいろと感じることがありました」。

 例えば個人戦一回戦の近江谷さんの相手は、二刀の選手でした。惜しくも判定で敗れましたが、

「子どもの頃では、二刀の選手と試合をするなんて考えられなかったので、すごく新鮮でした」。


 実は近江谷さん、少年時代は、試合に負けても悔しくなかったそうです。

「稽古は大好きだったんです。正しい剣道を追い求めることに夢中で。逆に、試合でガチャガチャした剣道をするのは嫌いで。ガチャガチャやって勝っても嬉しくないし、逆に正しい剣道をやって負けても、悔しくなかったんですよね。でも、今回は違いました。正しい剣道をやって勝っている人を見て、一方の自分は、ガチャガチャやって負けて。そういうところが、すごく悔しかったんです。でも、上手く言えないですけど、こうやって悔しがれている自分がいて、それが新鮮で、なんだか嬉しくて」

 会場では昔一緒に汗を流した同世代の選手たちとも再会を果たし、刺激を受けました。試合後、島田会長から「久しぶりで、面白かったでしょう」と声をかけられ、「はい!」と笑顔を見せた近江谷さん。

 楽しさ、悔しさ、面白さ、なつかしさ。様々な思いを感じた大会を終え、今、思うことは。

「正しい剣道、美しい剣道を目指したいです。その上で勝てれば最高なんですけど、とにかく、もっと剣道がしたいという思いが膨らみました」

 仕事の忙しさは変わらなくても、この日、近江谷さんの剣道への気持ちは明らかに変わりました。楽しみな逸材、きっと将来の大野剣を背負って立つ柱となってくれることでしょう。 近江谷さん、これからもよろしく! 一緒にがんばりましょうね!


★おまけトピック・・・『山本さんの面抜き胴』。

 大会前日の稽古場でのことだった。通常の基本練習を終えた後で、島田会長が付け加える様に、「それからな・・・・・」と言った。「それからな、相手が面に来た時の技、面抜き胴。これも待っていてはだめで、自分から攻める。それで相手が面に来たところを、すかさず小さく手首を返し、胴を打つ。絶対に大きく振りかぶっちゃだめだ。小さく、鋭く打つ。分かった?」。その言葉を山本さんは、熱心に聞いていた。そして当日、女子個人戦1回戦。相手は山本さんよりはるかに若い剣士。その鋭い動きに対応しつつ、山本さんは必死に、機が熟するのを待ち続けた。残り10秒、ついにその時はきた。お相手が攻めあぐねて居つく。その瞬間、山本さんは鋭く前に攻めながら、ぐいと竹刀を振り上げた。お相手がつられて手元を上げる。そこへ、鋭く小さく手首を返す。「パン!」という渇いた音が、場内に小気味よく響いた。審判の旗が三本揃って気持ちよく上がる。「胴あり!」。わっとギャラリーが湧く。こうして山本さんは、見事一本勝ちを収めたのでした。

(写真は、その時の面抜き胴。決まってます!)


 
  • 2017年1月16日
  • 読了時間: 1分


1月8日が稽古はじめの大野剣友会では、1月15日に新春恒例の面着け競争と雑巾がけ競争が行われ、子ども達が挑みました。新春ですが、いや新春だからこそ、少し真面目な話をします。

 剣道は、単なるスポーツではなく、武道です。武道とは武士の道。剣道を志す者には、現代に生きる武士としての生きざまが問われます。ゆえに防具や稽古着を適切に身につけられること(着装)や、稽古場を美しく保とうとする態度が問われます。つまりは剣道に向き合う姿勢が、場合によっては勝った負けたの結果以上に、大切にされるんですね。

 さて、真面目な話の前ふりはこのくらいにして、競技の結果です。面着けけ競争は、Y野くんが優勝しました。雑巾がけ競争の優勝者はM山くん。今回は大野剣友会の次世代2トップが、剣道に向き合う姿勢の手本を見せてくれました。二人ともおめでとう。これからも仲間たちを引っ張り、大野剣友会を盛り上げてください。また他の少年少女剣士たちは、来年こそ優勝できるように頑張りましょう。



 二つの競争の後は、これも恒例のお汁粉会。お母さま方のつくった美味しいお汁粉に舌鼓、でした。2017年が、あなたにとって素晴らしい年になりますように。謹賀新年。


 
  • 2016年12月7日
  • 読了時間: 2分


12月3日、我が大野剣友会の屋台骨の一人、園田耕三先生が逝去されました。59歳での旅立ちでした。在りし日の園田先生は、いつも朗らかに微笑まれ、その笑顔で大野剣を明るく照らしていました。一方で剣道にはどこまでもひたむきでした。お忙しい仕事の合間に稽古を欠かさず、また「剣道は足腰が大切」との信念から稽古のない日でも走り込みをなさったりと非常に熱心でした。

 葬儀は6日、7日、小岩。お棺には、生前先生が愛用されていた竹刀が収められていました。また旅立ちのご衣裳は、なんと稽古着でありました。

 剣道を心から愛しておられた園田先生に、まさしくふさわしいご衣裳。まるでこれから稽古に向かわれるようなお姿でした。いや、もしかしたら園田先生は、本当に、次の稽古に向かわれたのかもしれません。あちらに行かれて、携えた竹刀で稽古を続けられておられるに違いない。先に逝った剣豪たちと稽古を楽しんでおられる。道を阻むものは何もなくなりましたから、文字通り「思い切り」剣道を楽しまれている。そんな先生のお姿が、ありありと目に浮かんでまいります。耳を澄ませば、先生の晴れやかな気勢が聞こえてまいります。

 園田先生。先生の背中を追って、私たち大野剣のメンバーはこれからも、剣道を楽しみつづけたいと思います。我々がそちらに参る時はぜひまた一緒に稽古させてください。

 今まで本当にありがとうございました。(写真は5月、稽古に励まれる在りし日の園田先生)


 
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