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 2023年12月24日、本年最後の稽古が行われました。この1年の大野剣を象徴するように、熱気にあふれた稽古でした。大野剣友会の2023年はまさに、熱気にあふれた変化の年でした。この変化は、主に3つの形で現れました。

 1つ目は、会長が島田稔先生から見﨑一彦先生に変わったことです。圧倒的な実力とカリスマ性で大野剣友会を長く牽引された島田先生が会長を引退。後を引き継いだ見崎会長は会長就任時に「大野剣の中心は子ども」「みなさんのお力を借りたい」と宣言しました。

この宣言によって大野剣は、島田会長時代とは違う形で一つにまとまり、さらなる変化へと向かいました。

 変化の2つ目、それは子ども会員が増えたことです。小手組を含めると、人数がおよそ2倍になりました。見崎会長の「子どもが中心」という方針に合わせ、一般会員の多くの先生方が指導に協力してくださったことも、子どもが増えた一因だと思います。

 3つ目の変化は、新たな昇段者の誕生です。六段2人、五段2人。その他にも多くの方が昇級・昇段を成し遂げました。「大野剣のためにも」という思いが昇級・昇段への後押しをしていたのではないかと思います。

 大きな変化の年であった2023年。この勢いと熱気を引き継いで、来年も、もっともっと良い剣友会に。大野剣の皆様、来年もがんばりましょう!



 初めて大野剣に来たのはお兄ちゃんの付き添いとしてだった。大野剣の誰かに「一緒に剣道やらないの?」と尋ねられても「絶対嫌だ!」と断固拒否していた。でもなぜか、稽古場にはずっと通いつづけていた。そして気が付くと自分も竹刀を握っていた。(写真は小手組時代のU真キャプテン)。小手組を経て面組へ進んだ。1級まで取ったお兄ちゃんが剣道を離れても、自分は稽古を続けた。

 6年生になってキャプテンを任された。声が小さいと叱られながら、それでもみんなの前で号令をかけ続けた。実力も上げた。でも1級はどうだろうか。

 2023年12月10日、国府台体育館で一級審査に挑戦。約5年間、大野剣で打ち込んできた稽古の集大成だ。

 前に出て打ちぬけた。できる限り声を大きく出した。残心まで気を抜かなかった。やれるだけのことをやった。

 貼りだされた合格者発表の紙に、自分の番号があった。一級合格! ついにお兄ちゃんに追いついた。

 ここから先はお兄ちゃんも未知の領域、初段への道だ。キャプテンとしての日々も残り3か月。もう、迷いはない。




11月5日(土)に東京で行われました審査会におきまして、鎌田鈴子先生が五段に合格されました。おめでとうございます! パチパチパチパチ! 

 今回は、鎌田先生のこれまでの歩みをご紹介しますとともに、ご本人が語られた審査のお話をお届けします。

 鎌田先生が剣道を始めたのは「やんちゃな」息子たちに礼儀を教えるために自らも竹刀を握ったのがきっかけでした。この時、鎌田先生は38歳。剣道を始めるにはやや遅い年齢にも思えます。しかし鎌田先生は地道に努力を続けられました。ご主人の転勤で大阪に引っ越されたころも、そこからさらに東京に引っ越して大野剣に復帰されたころも、お仕事の忙しい合間を縫って、かつ大野剣で小手組の指導を行いながら、自らの稽古を欠かしませんでした。そんな不断の努力が見事に実を結び、五段合格を達成されたのでした。

 ところで、実際の審査はどうだったのか。

 ご本人にお尋ねしますと、こんなお答えが返ってきました。

「毎回のことで申し訳ないのですが、必死だったのでよく覚えていません。ただ、前に出ることと人より大きな声を出すことだけを考えていて、それは出来たかなあと思っています」

 前に出ること、大きな声を出すこと……教えられる思いです。もちろん剣さばきも評価されての合格だとは思いますが「前に出る」「声を出す」、この二つがいかに大切か。

 私含め、これから昇級・昇段を目指す者たちにとって、とても示唆に富むご指摘になっていると思います。最後に、鎌田先生からのメッセージです。

「ありがとうございます。皆様のご指導のおかげです。これからもご指導をよろしくお願い申し上げます!」

 あらためまして鎌田先生、五段合格おめでとうございました! これからもこちらこそ、ご指導をよろしくお願い申し上げます!


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