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更新日:3月27日

 11月15日、八王子で行われた審査会で、悉地正浩先生が見事、剣道六段に合格されました。おめでとうございます! パチパチパチ! そんな悉地先生に審査のお話しを伺いました。六段審査の実際と喜びの声をお届けいたします。


――審査前の心境はどうだったのでしょう?


「平常心ということを自分に言い聞かせていました。直前では『実技審査では中心を取って先をかけるぞ』と、心に決めていました」


――そういえば審査4日前の土曜日、つまり錬成大会の前日の稽古で、悉知先生は子どもたちに「普段の稽古でやっているように、平常心で試合に臨もう」とおっしゃっていました。あれは自分に言い聞かせていた言葉でもあったということなのでしょうか。


「そのとおりです」


――実技審査の様子を教えてください。


「まず一人目のお相手ですが、最初こちらが中心を攻めると、どういうわけかお相手が竹刀を開きましたので、そのまままっすぐに面に打ち込みました。これが決まって初太刀となりました。つづいて同じように中心を攻めると、また面に来たので今度は返し胴。ここからお相手がさらに3回連続で面に飛んできたので、3回とも出端面を決めました。二人目は、こちらが攻めると少し引いたので、そのままさらに攻めて面に飛びこみ、面を頂戴しました。そこから、左に抜ける返し胴などをいただいて、実技は終了しました」


――お話を伺っていると完璧な実技審査だったように感じます。日本剣道形の審査についてはどうだったのでしょうか。


「実は私、実技よりも形に不安がありまして。先ほど『平常心ということを自分に言い聞かせていた』と言いましたが、逆に言えば、平常心と言い聞かせずにはいられない心情だったのです。二日前から、不安のせいであまり眠れないくらいでしたから」


――いつも堂々とされている悉地先生でも、そのように緊張されるのですね。親近感を覚えます。かくして先生は六段に合格されました。今の心境をお聞かせください。


「大野剣友会に入れていただいて1年ほどになります。大野剣で皆様と一緒に稽古をさせていただき、先生方にたくさんご指導いただきました。審査当日は紫の心剣の手ぬぐいを巻いて実技に臨みました。大野剣からいただいた思いを背負って審査を受けたつもりです。みなさんのおかげで合格することができました。ありがとうございました」


 悉地先生、あらためまして、六段合格おめでとうございます。


 直近ではもう一つ喜びのニュースが。萩野昭斎先生(六段)が錬士になられました。こちらもすごい! おめでとうございます、パチパチパチ!


 大野剣、盛り上がってまりました。大野剣のみなさま、私たちも先生たちにつづいて精進いたしましょう!

 


 11月12日、第41回大野剣友会錬成大会が行われました。就職で大野剣から巣立っていった關・山田両君はじめ、ケガで長く戦線を離脱していた原田さんなど懐かしい顔ぶれも続々参戦。最高顧問である島田稔先生もお見えになり、最後までご観覧をいただきました。  七人制の4チーム対抗戦は白熱しました。すべての試合が鎬を削るような僅差。どこが優勝してもおかしくない展開に、観客席も息をのみました。あいにくの雨模様で冷え込みの厳しい一日でしたがそんな寒さも吹き飛ばす、大熱戦の連続でした。

 そんな熱戦を制して優勝したのは菅井先生率いるAチーム。特に大将の菅井七段は、構えを中段から上段さらに八相へと変化させてお相手をほんろう。菅井先生と萩野先生との相上段対決は、今大会一番の見どころでした。Aチームの皆様、おめでとうございます。  応援としてチームに帯同した小手組の選手たちを含め、それぞれに学びの多い大会になったと思います。ご参加いただいた選手の皆様、お疲れ様でした。ご観覧いただいた皆様、まことにありがとうございました。今後も張り切ってまいりましょう!


 10月8日、恒例の市民大会一般の部が開催され、大野剣からも多数の剣士が出場しました。団体戦ではA、Bの2チームが出場。2チームとも緒戦敗退でしたが、惨敗した昨年を思えば、善戦したといえるでしょう。

 そして個人戦。昨年は2名が表彰台に上りましたが、残念ながら今回はゼロ。それでも、あと一歩のところに迫ったメンバーは多数でした。

 特に気を吐いたのが、市民大会に初登場した悉地先生です。60代以上の部で1回戦、2回戦と勝ち抜いてベスト8。(写真、手前が悉地先生。1回戦で面を決めた瞬間)。

 自分よりも段位が上のお相手を前にしても動じず、どっしりと構えられる胆力。その立ち姿の姿の、なんと頼もしかったことか。ご準優勝者に惜敗はしたものの、お見事でした。

 また、同じく60代に出場された高中先生、あるいは50代以上の部に出場したなど、今年は表彰台に迫ってベスト8に勝ち残る選手が続出しました。

 高中先生からは総評として、「大野のみなさんは、ちょっとずつだけど成長してきているね。しっかりレベルが上がってきてる」というお話もいただいています。

 市民大会は年に一度のお祭りです。自分たちの成長を確かめるチャンス。みなさま、来年もまた市民大会というお祭りを、ぜひ楽しみましょう。

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