- 2022年5月22日
- 読了時間: 2分
更新日:2022年5月26日

先日行われた島田杯は、先生方、保護者の皆様はじめご協力いただいた方々、そして何より選手たちのがんばりによって、大盛況のうちに幕を閉じました。東部さんの招待、演武の導入、大会後の動画配信(限定公開で一般の視聴者は見られないシステム)など新たな試みがいくつもなされ、意義深く実りある大会になったと思います。その余韻がただよっている間に、島田杯についての知られざるエピソードをお伝えします。
大会前、島田杯という剣道大会が、この世の中にもう一つ存在することが分かりました。こちらの大会は山梨県の甲府商業高校で2005年から行われてきた大会。主に近隣の中学生剣士たちの育成のために開催されてきたと言います。
甲府商業と言えばインターハイでも常連の剣道強豪校です。そして実は、大野剣友会の島田稔先生の母校でもあります。興味をそそられて、山梨県の剣道連盟に問い合わせてみました。すると驚愕の事実が判明! 以下は山梨剣連の方の証言です。
「この大会は、島田里(さとし)先生(故人、七段)を記念して作られた大会です。長く甲府商業の顧問を務められていたので、それを記念するという意味で」
島田里先生とは戦後の剣道復興に尽力された山梨剣道の中興の祖、山梨剣道界の名士。そして何を隠そう、我らが島田稔先生のお父上なのです!
大野剣の「島田杯」という名前も、大野剣を創立以来守り続け、また市川市の剣道発展にも貢献された島田稔先生の功績を記念する意味を込めてつけられたものでした。なんだかすごい偶然ですよね。いや、大野剣が島田流剣道を受け継いだことによる必然でしょうか。
甲府商業高校にも問い合わせ、監督の鹿野先生に甲府の島田杯について伺いました。
「今でも大会は続いています。ここ2年程はコロナのせいで中止になっていますが、コロナが収まったら、またやろうということになっています」
これも何かのご縁。いつか……それがいつになるかはわかりませんが、島田流を受け継ぐ者同士、合同で記念大会など開けたらよいなあ、などと夢想しつつ。