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更新日:2020年6月2日


 5月31日、市川市剣道連盟のホームページにて、「新型コロナウイルス感染症に対応した稽古について」という記事が掲載されました。それによると、今後の稽古再開にあたって全日本剣道連盟からの感染防止のための注意点として「当面、対人的な稽古は中止」「発声をする密接空間を避ける」が例示され、さらに市川市剣道連盟からの配慮のポイントとして、「一人稽古的な内容を発声無しで行う」など、従来の稽古内容の見直しが各支部に求められました。これに先立つ5月25日には市川市から、学校施設開放が7月1日からであることも発表されました。

 ただし、実際に大野小学校の体育館の施設開放がどうなるのかについては6月2日現在、話し合いが待たれている状況です。これも学校の授業再開が6月1日からで、しかも週に2日の登校からというイレギュラーな状況を踏まえると、やむをえないところです。

 大野剣友会としては学校再開以後の様子、そしてもちろんコロナ防疫の進捗状況を踏まつつ、7月1日の稽古再開に向け、稽古内容の見直しも含めて慎重に準備を進めていく予定です。進展がありましたらこのブログでもお知らせしようと思っています。稽古を楽しみにお待ちのみなさま、今しばらくお待ちください。

 

更新日:2020年5月31日


 剣道フェイスシールドの作り方を考案しました。「そんなもん手作りで、できるのか?」できます。しかも簡単に。

 材料は、透明プラスチックのカードケースA4サイズと、ひも。それだです。カードケースはダイソーの100円均一ですが、このカードケース一枚から、フェイスシールドが4つ作れます。ひもは、25センチ程度のひもを3本、ご用意ください。これも、100均のひもを買えば、フェイスシールド4セット分ぐらいは取れます。なので、フェイスシールドを1つ作るのに、50円という計算です。(画像のひもは実際の長さのものではありません)

 つぎに、フェイスシールドの型紙を作ります。自分の面の、縦幅、横幅を採寸して作ります。シールド面にやや膨らみを持たせるため、横幅は面の直線的な採寸よりも左右2センチほど広めにします。

 画像は管理人のそれです。管理人は、身長174センチで顏はやや大きめです。

 この寸法を参考にしていただいきつつ、個人でカスタマイズするのがよろしいかと思われます。右上、左上、中央下の〇印は、ひもを通すための穴です。

 透明カードケースを型紙通りに切り抜いて、角を丸く切り取り、穴あけパンチなどで穴をあけ、ひもを結んで完成! 

 とても簡単! 管理人の場合ですが、採寸、型紙の作成開始から本体の完成までで、30分程度で作れました。切り取り線を、型紙から油性ペンで直接写したので、若干、完成品にも名残ができてしまいました。しかし、これでも視界には、まったく影響ありません。では、装着してみます。(面に取り付ける際の画像は、ご想像のとおりなので省略します)

 フェイスシールドを内側からはめ込み、左右のひもを、面がねの上から3本目に結んだのち、邪魔にならないように内側に入れます。中央下のひもは、縦がねに結んだのち、内側に入れます。 

 いかがですか、この完成度! 

 三点留めだからずれません! 飛沫感染は大幅減! 視界も良好! 上と下に隙間がありますから呼吸も苦しくありません! しかも激安! 脱着も簡単! 使用後に水で洗えば何度でも使えます。『大野剣式フェイスシールド』と名付けます。

 管理人はふだんから自作のフェイスシールドを使用していますが、フェイスシールドは内側の口元付近に飛沫が付着しがちです。いつもはマスクをして、その上からフェイスシールドを装着しています。でも剣道の稽古中にマスクをするのは、酸欠の危険性があると思います。口元の飛沫が気になる方は外側に不透明のシール(テープ)を貼るとよいと思います。

 緊急事態宣言が39県で解除されました。もうすぐ通常稽古もできるのかなと思いきや、5月19日の全剣連からの通達では、解除後でもひきつづき対人稽古を自粛してほしいとの要請がなされました。みんなでの稽古は、まだまだ先になりそう。

 でも、我々剣道家は武士の末裔です! 「いざ鎌倉」の精神です! いつ対人稽古が再開してもいいように、その日に備えましょう。

 『大野剣式フェイスシールド、お試しください。


追記1:5月25日、全日本剣道連盟から「稽古再開の今後の予定」という「お知らせ」が通達されました。それによると、全日本剣道連盟が進めてきた感染防止の用具の開発が進み、現在その実効性を医科学的見地から検証中とのこと。そして、その結論が10日程度で出る予定で、その結果を踏まえて今後の稽古内容や再開時期について、ガイドラインを発表するとのことでした。10日と言えば、6月の第一週の後半あるいは第二週のはじめぐらいでしょうか。まずはその検証結果を待ちましょう。

追記2:本ブログで考案した50円剣道フェイスシールドは、感染防止の実効性を科学的に証明したものではありません。また、今年も暑い夏になりそうですが、熱中症の危険性がこのフェイスシールドでどの程度高まるのかについても、検証しておりません。したがいまして、ご使用の際には、もうしわけありませんがあくまで自己責任でお願いします。

 
  • 2020年5月10日
  • 読了時間: 4分

更新日:2020年5月12日


 突然ですけれど、ドラゴンボールの孫悟空って、すごいですよね。たとえばフリーザとの闘いで言うと、ほんと、死にたくないとか、そういう意識はどこかへ飛んじゃっていて、ただただ地球を救う、人類を救うために戦っている。

 これって、武道の世界でいうと「忘我」あるいは「無我」ということなんだと思うんです。剣道の試合なんかでも、「負けたくないよー」とか「打たれたくないよー」とかって思いがよぎることってありますよね。そういうのはでも、試合をする上では雑念です。試合に集中していない証拠。そもそも、負けたくないよ、とか、打たれたくないよっていうのは自分の欲です。そういう自分の欲を捨てて、その立ち合いに集中できる。強い剣士って、そういう剣士なんですよね。

 孫悟空って、そういう「忘我」を持っている。しかも愛する地球を守るために戦っている。いわば彼は、度胸があって愛情深い。サイヤ人ですけれど、そういう人って、剣道が理想とする人物像なんですよね。

 今から160年ほど前、日本国内で、戊辰戦争という戦争がありました。新政府軍が、江戸幕府を倒そうと戦っていたんですね。で、最後の最後、もう新政府軍が江戸幕府を倒すぞー、という段階になったときに、将軍様は江戸城の中で考えるわけです。

「このまま戦争を続けたら、江戸幕府が倒されるばかりか、江戸が戦争の炎に包まれて、大勢の人が死んでしまう。それだけは避けたい。新政府軍に降参しよう」

 でも、ここで問題が持ち上がります。誰が、どうやって、その意志を新政府軍に伝えに行くのか。伝令を伝えいに行くにも、敵方のうじゃうじゃいる中を突き進まなければならないのです。いつ殺されてもおかしくない状況。でも殺されたら意味がない。

 そこで、白羽の矢が立ったのが山岡鉄舟(やまおかてっしゅう)という剣豪でした。将軍様としては名前も知らない人物ですが、ともかく他に頼れる人がない。山岡鉄舟に、任せることになりました。すると山岡鉄舟は、まるで釣りにでも出かけるように、飄々とした雰囲気のまま伝令に出かけるのです。敵軍は、鉄舟があまりに堂々と通っていくので、あっけにとられて、誰も手出しできません。そして、見事、敵方の参謀である西郷隆盛に将軍様の意志を伝え、使命を果たします。この活躍によって、一滴の血も流れずに江戸城から将軍様が去られました。のちに伝えられる「無血開城」です。

 西郷さんはのちに、山岡鉄舟をこう評しています。

「命も、名誉も、金もいらないという人間は始末に負えない。でもこういう人物だからこそ、大きなことを成し遂げられるのだ」

 こうして山岡鉄舟は今も、のちの剣道人の一つの理想の姿となりました。ちなみに山岡鉄舟は、剣豪でありながら、生涯一度も、人を殺したことがありませんでしたし、殺し合いもしたことがありませんでした。いわば活人剣を地で行く人だったんです。

 けれども、命がけだったことは確かです。度胸があって、愛もある。そんな、リアル孫悟空みたいな人だったんですよね、山岡鉄舟は。で、この人の何が強かったかっていうと、結局は心です。だって、無血開城の時だって、一度も刀を抜いていないわけですから。

 剣道の理念って、ありますよね。「剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である」って。この理念を作ったメンバーの一人に、小川忠太郎という剣道九段の先生がいます。この先生いわく、剣の理法には三つあると。それはすなわち、刀法、身法、心法。

 それで、気づいたんです。新型コロナで対人稽古が出来なくなってから、子ども剣士の皆さんには刀法と身法を鍛える方法は語って来たけれど、心法の対策は語ってこなかったなあと。刀法といえば、まずは素振りですよね。身法は、とりあえず走りましょう、ってことでおすすめしたと思います。でも心法については、触れていなかった。だから触れます。

 みなさん、読書しましょう! 心を鍛える一つの方法は読書です。先ほどの小川忠太郎先生も、心法を語るにあたって、宮本武蔵の『五輪書』だとか、柳生宗矩の『兵法家伝書』だとかの本を引き合いに出していました。だから、本を読んで心を豊かにするっていうのも、剣道の立派な鍛錬だと思うんです。

 じゃあ何を読むか? 気取らなくたって、力まなくたっていいんです。剣道に結び付けて考えられるなら、マンガだって、ドラゴンボールだっていいんですよ。だって、孫悟空、かっこいいじゃないですか。その勇気に感動したら、それがそのまま、剣の理法のうちの、心法の修錬になるのです。最近流行りの『鬼滅の刃』だっていい。時代背景は大正時代だけれど、お話の背景には武士道精神があるみたいですし。

 それでも迷う人、『六三四の剣』はもう読みましたか? 剣道マンガとしては、最高傑作だと思います。少年剣士の剣道の話だし、主人公の成長ストーリーだし、作者も剣道のことをすごくよく勉強しているので、とっても面白いし、ためになります。

 心を鍛えたい子ども剣士は、ぜひどうぞ。 

 
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