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  • 2019年10月12日
  • 読了時間: 3分

更新日:2019年10月15日


 10月6日、大阪・近畿大学記念会館で初段~五段を対象とした審査会が行われ、大野剣の鎌田鈴子さんが見事、四段に合格されました。パチパチパチ!(写真は大阪に旅立つ前の、2年前の鎌田さん。背中は大野剣友会の島田会長)

 そこで今回は、鎌田さんに敢行した、四段合格スペシャルインタビューをおとどけします。ふだんは冷静沈着な鎌田さんですが、審査ではいささか勝手が違った様子。それでは、どうぞ!

Q.このたびは、四段合格おめでとうございます!

A.「ありがとうございます、おかげさまで無事に、なんとかなりました」

Q.実技審査について振り返っていただけますか。

A・「お相手の2人に対して、きちんと入った打突は決められなかったように思います。ただ、人一倍声を出し、一歩前に出て打つように心掛けていました」

Q.実技を終えて何を思いましたか?

A.「しくじった、と思っていました。受けた感触が、不合格だった前回の方よりも悪かったからです。救護係をされていた7段の先生には『他の選手と貫禄が違った』と言っていただいたのですが、自分としてはいまだに、なぜ受かったのかわかりません」

Q.でも、それって逆にすごいことかもしれませんね。もしかしたら本番では「無意識」のうちに、前回にはなかった気のオーラや技の冴えを発揮していたのかもしれませんから。そして合格者の発表です。自分の番号を見つけた時は、どう感じましたか?

A.「実は、合格発表の紙が貼り出されても、そこに自分の番号があるのかどうかが判断できなかったんです。いえ、自分の番号はたしかにそこに見えていたんです。でも、そこに自分の番号があることが、どうしても信じられなくて。なので隣の方に、自分の垂れの番号を指さして『これって、あれと同じ数字ですか?』と尋ねて、確かめてもらいました」

Q.合格したと分かって、どういう感情がわいてきましたか?

A.「驚き、ですね。合格したという実感がなかなかわきませんでした。うれしいというよりも、ただただびっくりしてしまっていました。びっくりしすぎて、会場で外した垂ネームを、そのまま会場に忘れてきてしまったぐらいだったんですよ」

いかがでしたでしょうか。どこまでも自分の剣道を謙虚に見つめてきた鎌田さんの驚きが目に浮かぶようで、なんだかほっこりしますね。ともすると、この合格がまるで、まぐれかなにかのようにも聞こえてしまいます。でもそれは、もちろん間違い。

 思い出されるのは2年前、大阪への引っ越しに先立って行われた送別会での鎌田さんの言葉です。その席で、鎌田さんはこんなことをおっしゃっていました。

「この引っ越しはいわば大阪への武者修行のようなものです」。

 その言葉どおり大阪では名門道場・箕面剣友会の門をたたいて週2回七段・八段の先生方にかかり、大阪府女子稽古会にも月2回参加するなど稽古に余念がありませんでした。今年の夏には大野剣の合宿にも参加。合宿で鎌田さんの実力を目の当たりにした大野剣の我々にとって、この結果は必然。鎌田さんが万端整えた末、実力で勝ち取った栄冠であります。

 それでは最後に鎌田さんから大野剣へのメッセージです。

「大野剣のみなさんとの稽古は、本当に剣道が楽しくて楽しくて仕方ありません。また稽古ができる日をたのしみに。『ほんとに四段?』と言われないように、それまでしっかり稽古をしていこうと思っています」

 鎌田さん、あらためまして四段合格、本当におめでとうございます。大阪からの素敵なニュースに、島田会長はじめ大野剣のみんなは大喜びしています。われわれも負けないようにがんばります。またぜひ一緒に稽古してくださいねー!



 
  • 2019年10月7日
  • 読了時間: 3分

更新日:2019年10月11日


 10月6日、第39回大野剣友会錬成大会が行われました。ふだんはなかなか稽古に顔を出せない珍しいメンバーの出場もあって、大会は大いに盛り上がりました。

 大会のクライマックスは、なんといっても個人戦・中学生の部。まずくじ引きで、出場者はAとBの2ブロックに分けられました。このうちAブロックは、いわゆる「死のブロック」。先の市民大会で準優勝を果たした下貝塚中学校で大将を務めたM山くん(2年)と、副将のY野くん(2年)、そして夏に引退した元キャプテンのM丸くん(3年)。このハイレベルなAブロックを抜け出したのはM丸くん。先輩の意地を見せての勝ち上がりでした。

 一方のBブロックは、1年生のK取くんに、夏に引退したS木さん(3年)、そして2年生のA羽根さん。Aブロックに比べると、どこか牧歌的な空気さえただよう、このブロックを勝ち上がったのはA羽根さんでした。A羽根さんは、下貝塚中学校の現キャプテン。つまり中学の部の決勝は、はからずも下貝塚中学校新旧キャプテン対決となったのでした。

 とはいえ、A羽根さんは女子。しかも実力では明らかにM丸くんの方が上です。決勝戦、「はじめ」の声がかかると同時に積極的に攻めるA羽根さんに対し、M丸くんはその動きをじっくりと見極め、打突をことごとく封じます。これはM丸くんのいつものペース。この時点で、M丸くんの実力を知る人の多くは「M丸優勝」をイメージしたことでしょう。

 試合時間が後半に入ったころのことでした。A羽根さんが連続攻撃をしかけます。打突して、すぐに引き面。これもM丸くんは一つ一つ、丁寧にさばきました。間合いが広がります。この間合いは、安全な間合い。おそらくはそう思ったM丸くんが中段にゆっくりと構えなおそうとした瞬間でした。その遠間から、A羽根さんが面に飛んだのです。これをM丸くん、中段に構えようとした竹刀をすかさず無駄なく上に上げて中心を防ごうとしました。ところがところが! M丸くんのこの動きを読んでいたのか、A羽根さんは、M丸くんの面の中心より、わずかに左を狙っていたのです! M丸くんが正確に面を防いだと思われた直後、A羽根さんの剣先は、その防御をわずかにかわして、M丸くんの左面をとらえていました。「パコーン!」と、乾いた音が会場に鳴り響きます。三人の審判の旗が一斉にあがりました。「面あり!」。その後、M丸くんは一本取り返そうと攻めまくりました。この攻めをくらったら、ふつうは守りに入りがち。ところが、A羽根さんは守りではなく攻めを選択。攻め合いながら、そのまま時間となって、A羽根さんの優勝が決まりました。

 なぜA羽根さんはM丸くんい勝てたのか。実はA羽根さん、ここ1年ほどで自分の剣道のスタイルをかなり大きく変えていました。戦術の基本は攻めて打っての連続攻撃。しかしよく見ると、相手の攻撃のさばき方が、かつてと違っていました。まるで、数年前に強豪中村学園の大将として全国制覇を成し遂げ、高校生でありながら世界選手権で3位に入賞した妹尾選手のような竹刀捌き。相手の攻撃を完全に無力化した上で攻め続ける。左拳の位置がやや高どまりしているものの、それはまさに「勝つためのスタイル」。彼女のたゆまぬ稽古と勝利への強い思いが、そのスタイルを作り上げ、今回の優勝を手繰り寄せたとも言えます。その意味ではこの優勝、単なる偶然ではありません。

 とは言っても、やはり実力の差はありました。だからこの試合は「試合はやってみないと分からない」ということを痛感させてくれる、有意義な一戦でもありました。

 ちなみにA羽根さんはこの日、団体戦でも優勝して2冠を達成。というわけで今大会のMVPは、当ホームページの独断でA羽根さんに決定しました。おめでとうございまーす!

 全体としても大いに盛り上がった今年の錬成大会。来年は40周年の記念大会となります。この記事をご覧になっている大野剣友会OB・OGのみなさん! ご参加、ご観覧をお待ちしています! 来年の錬成大会にぜひ足をお運びください! そして大野剣友会40周年を、いっしょに祝おうではありませんか!













 
  • 2019年9月17日
  • 読了時間: 2分



 9月1日、浦安市総合体育館で行われた第3回シニア大会。その65歳以上の部で、いつも大野剣で指導をいただいている高中俊介先生が、3位に入賞されました。めでたい! パチパチパチパチ!(写真は今年の合宿での高中先生)。そこで今回は高中先生にインタビュー。試合の様子などを、いろいろ教えていただきました。 9月1日、浦安市総合体育館で行われた第3回シニア大会。その65歳以上の部で、いつも大野剣で指導をいただいている高中俊介先生が、3位を果たしました。めでたい! パチパチパチパチ!(写真は今年の合宿での高中先生)。そこで今回は高中先生にインタビュー。試合の様子などを、いろいろ教えていただきました。

Q.「入賞おめでとうございます」

高中「ありがとうございます」

Q.「準々決勝まで、面、小手、胴と技を駆使して勝ち進まれたのですね」

高中「ええ、たまたまそうなったというのか。準々決勝では延長までもつれまして、ようやく面を頂戴しました」

Q.「そして準決勝です」

高中「はい。私の準決勝の試合の前に、向こうの山のブロックの準決勝が終わっていてね。そこで決勝に勝ち上がったのが、去年の優勝者で。それを見て、『よし、決勝ではこうやって』なんて先走ったことを考えてしまって。そうしたら、その手前の準決勝のお相手に、ぽんぽんと2本とられて、足元をすくわれてしまいました。もちろん準決勝のお相手も強かったから力負けなんですけれども。しかし、それ以前に自分の心の状態が、ちょっとね。いくつになっても難しいものです、剣道は。でも、これも勉強です」

Q.「試合後、誰かに何か声をかけられましたか?」

高中「ええ。市川市剣道連盟の前会長の高橋先生なんかに。高橋先生には試合前に『がんばれ』とか『チャンスだぞ』とか叱咤激励をいただく代わりに『ケガのないように、ね。あと、楽しんで』と言われていました。その部分は果たせたかなと思います。ケガもしませんでしたし、何より楽しみましたから」

Q.「あらためて、今回の大会に参加した感想をお願いします」

高中「私、若い時分にね、上の先生から、こんな話を伺ったことがあるんです。『試合1回は稽古10回に等しい』と。その通りだと思います。いつもの稽古とは緊張感が違う。観衆の目もある。その中で立ち合いをするわけですから、試合はやっぱり、勉強になりますよ。来年のシニア大会も、機会があれば、また参加してみたいですね」

 3位入賞の商品は「サトウのごはん」。でも高中先生が本当に目指していたのは、商品でも表彰状でもなく、剣道人としての自らの向上でした。

 70歳近くなられても今なお挑戦をやめない先生の向上心に脱帽です。あらためまして、シニア大会3位入賞、ほんとうにおめでとうございました。

 



 
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