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Sキャプテン卒業稽古

  • 執筆者の写真: yoshidajun9
    yoshidajun9
  • 3月23日
  • 読了時間: 2分

更新日:3月25日




 3月23日(日)、大野剣のSキャプテン(画像中央椅子、会長の隣)が、キャプテンとしての1年間を全うしてついに、卒業稽古の日を迎えました。

 彼が頭のよい少年であることは、彼が大野剣に入った直後に、すでに分かっていたことでした。そのことは、会話の端々からすぐに感じ取れました。けれども彼には弱点がありました。みんなと歩調を合わせることが苦手だったのです。いい意味でも、悪い意味でもマイペース。気に入らないとカッとした表情を見せたこともありました。だからS君にキャプテンを彼に任せてよいかどうかについては、実は議論もありました。

 そんな議論を終わらせたのは、他でもない、彼自身の成長でした。稽古を重ねるにつれて人の話に耳を傾けられるようになり、大きな声でみんなを導くこともできるようになりました。剣道の腕もめきめきと上あがりました。それにつれ、彼がキャプテンをやることに伊木を唱える声は消えていきました。つまり彼は、自らが成長することで、キャプテンを任せられるということを証明してみせたのです。

 とはいえキャプテンになってからの彼には、気苦労も多かったと思います。防具を着ける際にも、他の子であれば怒られない場面で、キャプテンであるがゆえに「早くしろ!」と怒鳴られたこともありました。

 しかし彼は辛い思いを表に出しませんでした。悲しくても表情を変えませんでした。泣いたり怒ったりすることもありません。いつも平然として、キャプテンとしての責務を淡々と果たし続けました。その態度は彼の人としてのたくましさ、強さ、そのものでした。

 S君、あなたはとても立派なキャプテンでした。あらためて、卒業、おめでとう。そして1年間、キャプテンとしてがんばってくれてありがとう。大野剣で身に着けたその強さで、これからの人生を切り開いていってください! 

 
 
 

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