top of page
検索

U真キャプテン卒業稽古!


 3月24日(日)、U真キャプテンの卒業稽古が行われました。U真キャプテンは最後のかかり稽古でしんがりを務め、見﨑会長の愛の長尺打ち込みを見事に乗り切りました。

 そして最後の整列。U真キャプテンへの一級合格証授与、少年少女の部修了証授与、寄せ書きの授与が終わった後のことです。吉田指導部統括がキャプテンに「今後の抱負を述べてください」と促しました。

 そこに事前の打ち合わせがあったわけではありません。そしてU真キャプテンはアドリブに強くありません。実際かつての彼は、大事な場面で言葉が出てこないことが何度かありました。それはいわば、彼がキャプテンとして挑んだ最後の試練でした。

 発言を促された後、彼は少し視線を落としました。沈黙がおりました。また昔のように絶句してしまうのか。そんな雰囲気が広がりそうになった直後、彼は目を上げ、はっきりとこう言ったのです。

「U聖先輩のような素早い足さばきを身に着けたいです」

 1年前の彼では考えられないほどの、よく通る大きな声でした。しかもそれは「中学生になっても剣道を続ける」という意志表示でもありました。自らの卒業稽古を、彼は自らの言葉で感動的に締めくくってみせたのです。

 少年剣道はともすると試合で勝つ技術ばかりを追いかけがちです。実際、彼も強くなりました。けれども剣道において最も大切なことは、稽古を通じて人間的に成長することです。あの場面で彼が抱負を発言できたことは、まさに彼が剣の道をしっかりと歩んで成長した証でした。

 U真キャプテン、君は大野剣ですばらしい成長を遂げました。一年間のキャプテン生活、お疲れさま。立派でした。中学校に行ってもその調子でぐんぐん成長してください!

最新記事

すべて表示
  • Twitter
bottom of page