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この一本に懸ける!

  • 執筆者の写真: yoshidajun9
    yoshidajun9
  • 2022年9月5日
  • 読了時間: 2分

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 9月4日、市民大会少年の部が行われ、大野剣から多数の子どもたちが出場しました。最高成績は中学生のN村くんによる4回戦進出でしたが、他の子どもたちも精いっぱい頑張りました。特筆すべきは6年生のT田くんによるメンの一本です。

 1回戦、相手は強豪道場の強豪選手です。5年生から剣道を始めたT田くんには高い壁でした。先に一本も奪われました。しかしT田くんは恐れません。果敢に攻め立てて、ついにメンを奪い返します。そのメンのすばらしさ。その勇気、勢い、思い切りのよさ、正しさ。彼がいつも練習している基本の通りの、美しくしっかりした打ちでした。周囲から「おお!?」という声が漏れました。最後はやや強引なメンを抜かれてドウを奪われてしまいましたが、T田くんのメンには見崎会長が「感動した」とコメントするほどでした。

 練習はウソをつかない。いい加減な練習をすればいい加減な剣道しかできなくなるし、懸命にやれば懸命な剣道が身につきます。懸命、つまり命がけ。そう言うとちょっと大袈裟だけれど、剣道にむきあう姿勢はその人の剣道に現れます。剣道の発祥は命のやり取りです。高段者になればなるほど懸命さの重要性を語る先生が多くなります。ひたむきな姿勢が透けて見える剣道、心を打つ剣道の評価が高まります。T田くんの今日の一撃は、彼のこれまでのひたむきな練習と思いが込められた、まさに『心を打つ一本』でした。

 来月は大野剣の錬成大会が控えています。みなさん、もっともっと精進して、「心を打つ」一本を目指しましょう。

 
 
 

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