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奮闘!市民大会一般の部!

  • 執筆者の写真: yoshidajun9
    yoshidajun9
  • 2022年10月17日
  • 読了時間: 3分

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 10月16日、国府台体育館で市民大会一般の部が開催され、大野剣の剣士が奮闘しました。団体戦では残念ながら1回戦で敗退してしまいましたが、個人戦では50歳代の部で吉田選手が3位、さらに60歳代の部ではわれらが高中先生が3位と、入賞しました。

 特に高中先生の入賞。これはものすごい快挙です! というのも60歳以上の部というのは文字通り60歳から上の選手が出場するわけですが、高中先生のご年齢は72歳。この部門に出場した選手の中で、最高齢だったのです。未確認ではありますが、長い市民大会の歴史の中でも、72歳での入賞は、おそらく最年長記録なのではないでしょうか。

 高中先生の対戦相手は、高齢とは言えまだ60歳になって間もなくの、生き生きと動ける選手たちばかりでした。特に初戦のお相手は今回の優勝候補のお一人で、前回の準優勝者。先生よりも10歳若く、スピードとパワーがあり、かつ高中先生と同じ七段の剣士。つまり、とても強いお相手でした。しかし高中先生は動じません。

 どっしりと構えて、お相手剣士を気攻めで追みます。攻められたお相手も負けじと攻め返しますが、高中先生の気攻めが利いているのか、やや急いだ打突になりました。その打突をさばいてさばいて打ち返し続けます。そして試合開始後2分、その時がやってきます。

 高中先生がぐっと前に攻め込みます。これを機会と観たお相手は勢いよくメンに跳んできました。そのメンが高中先生の面を捕らえるか、と思われた次の瞬間! 高中先生はサッと竹刀を翻し、すばやく胴に返したのです!(画像は、この見事な胴打ちを捕らえた瞬間のものです)。パーンと乾いた音が響きました。お相手先生がなおも打ちかかろうとするのを高中先生の剣先が制して、完全な残心。旗三本。まさに完璧な一本でした。

 この一本で初戦を突破し、続く2回戦も突破して3位入賞。見事な見事な表彰台でありました。おめでとうございます! パチパチパチパチ!

 それにしても、勢いのある強いお相手に対して高中先生は、なぜほんろうされることもなく、どっしりと構えていられたのか。試合後に尋ねると高中先生はお答えになりました。

「いやあ、膝が痛くてね。動けなかっただけだよ」

 これはもちろんご謙遜です。高中先生は常々こうおっしゃっています。

「剣士には位というものがある。高段者になれば、位の勝負になるのだ」

 痛い膝を抱えた高中先生は、まさに位の勝負で今大会にのぞみました。その結果として3位入賞を果たされたのです。勝利に向かってあきらめない心、剣士の品格、肚をすえるということ。この勝利は、私たちに多くの学びを与えてくれました。

 秋の大会も今大会で一区切り。でも年明けには大人のオープン大会、子どもたちにもライオンズ杯が待っています。みなさん精進して、高中先生に続きましょう!

 
 
 

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