祝!78歳で六段合格!
- yoshidajun9
- 2022年11月20日
- 読了時間: 3分
更新日:2022年11月21日

11月18日(金)八王子で行われた審査会にて、われらが萩野昭斎先生が六段に合格されました! おめでとうございます! パチパチパチ!
特筆すべきは先生の年齢です。御年78歳! この年齢での六段合格は、まぎれもない快挙です。
先生は一体どのように六段に合格されたのでしょう。
実は萩野先生、5年位前に六段審査を受けたことがおありです。残念ながら、その時は合格ならず。コロナもあって、一度は六段をあきらめました。でも、「動けるうちに、もう一度」。これが最後と一念発起して、再び六段審査に挑戦されることを決意されました。そして再び自らを鍛え、修練を重ねられました。特に基本を重視し、剣道の基礎とも言うべき構え方から点検していったそうです。
審査当日、A、B、C、Dの四人一組で行われる実技審査、萩野先生はDで、自分の実技の前にA、B、Cの審査の様子を見ることができました。
一人目の相手Cは、萩野先生よりやや身長が高く、積極的に打ってくる、勢いのあるタイプの剣士でした。萩野先生の脳裏には高中先生の教えがよぎったと言います。
審査の3日前、萩野先生は高中先生からこう教わっていました。「審査は1分。その1分を三分割して見せ方を考えるのです。年齢もあることだから無理に打っていく必要はない。相手が無理に打ってきたら、さばけばよい。打つのはまっすぐ、面だけでいい」
お相手Cは読み通り、攻めもそこそこにどんどん打ってきました。それを落ち着いて二度さばき、相手がどうしようと迷って居ついたところに、萩野先生は捨てきった飛び込みメンを放ちます。このメンは、5日前の大野剣の稽古で菅井先生から認められた面でした。
5日前、萩野先生の地稽古を見た菅井先生は、稽古後にこうおっしゃったそうです。
「うん、そのメンが出れば審査は受かるよ」
萩野先生の竹刀は、見事にCの面を捕らえます。その後も、無駄打ちをするCをさばきつつ、もう2つ完璧なメンを決めて、お1人目を終了しました。
二人目の相手Aは女性でした。審査では、女性に不用意に打って出て胴を抜かれる場面が多々あります。しかし萩野先生は落ち着いていました。向かい合ったとき、お相手が精神的に委縮し、動きが硬くなっていることを見抜きました。「おそらく、その直前でCを相手に完璧なメンを3本も決めたことでプレッシャーを感じているのではないかだったら攻めて、自分から行くしかない」。萩野先生はAに対しても、思い切った飛び込みメンを決めます。残心もしっかりと行ったところで「それまで」の声を聴きました。
実技合格、形の審査も、ふだん大野剣でがんばってきた分、自信を持って臨めました。島田先生から教わったこと、その他の先生や剣友たちに学んだことを活かしての、見事な見事な合格でした。合格2日後、大野剣友会の稽古場で、萩野先生はおっしゃいました。
「六段に合格して見て学んだことは、基本の大切さです。これからも基本を突き詰めていこうと思います。みなさんも、基本を大切になさってください」
萩野先生、あらためましておめでとうございます! 78歳になられてもなお剣道を追求し、成長し続けられる先生を尊敬申し上げます!
また、堀畑雅哉先生が錬士に昇格されました。こちらもお見事です! おめでとうございます! 我々も後に続けるようがんばりましょう!
コメント