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謹賀新年2022!

  • 執筆者の写真: yoshidajun9
    yoshidajun9
  • 2022年1月1日
  • 読了時間: 2分

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 あけましておめでとうございます。年頭にあたりまして、大野剣友会会長・島田稔先生のお言葉をご紹介いたします。

 このブログ他で何度も触れていますが、ご存じの方にもあらためて。後半では、言葉の解説をいたします。

「上手・下手は問題外です。まして特別な心がまえなど必要ありません。ただ、いつでも剣道を楽しむ心があれば十分です。さあ、剣道を通じ、人生を楽しく過ごしましょう(島田稔先生著『剣道』より)」

 この「楽しむ」という言葉には注意が必要です。島田先生の厳しい指導。一見すると「楽しむ」では追いつかないような厳しさもありました。なぜ、あのように厳しかったのか。そこを理解するため、島田先生の恩師のお一人で範士九段の佐藤貞夫先生のお言葉をお借りしたいと思います。佐藤先生は著書でこうおっしゃっていました。

「人間の出来・不出来は、自分ではよくわからぬものです。わからないから剣道を学んでみる。すると、ああ俺はこの程度なのかと自分が自分に知らしめてくれる。剣道の何よりの愉しさ(たのしさ)をつかまえてください」(佐藤貞夫先生著『私の剣道修行』より)

 この文章を通してみると、島田先生が「人生の話」をしていたということが分かります。つまり島田先生は「剣道を通じて、自分を知る事を楽しめ」とおっしゃっていたのです。

 剣道は、自分自身を鏡のように映し出します。自分を知る事は、時に苦しい。自分のダメなところが現れて、恥ずかしいし辛い。それを指摘するのだから、指導する側も時に厳しい指導となる。でも一方で、自分を知ることは、これ以上ないほどに高い価値を持っています。自分を知るって、本当に楽しい。そのことを、島田先生は伝えていたのですね。

 2022年。今年も剣道を楽しんでいきたいと思います。本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます!

 
 
 

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